早期発見が重要視される理由
どの病気でも早期発見できるにこしたことはありませんが、中でも乳がんは、早期発見が重要な病気のひとつです。超音波検査やマンモグラフィ検査で発見しやすく、早期発見できれば完治する可能性が高い病気だからです。
乳がんに限定せず、がん医療を評価する上で重要な指標のひとつが「5年生存率」です。「5年生存率」は治療開始から5年経過した時点で生存している人の割合を指します。
「10年生存率」とは治療開始から10年経過した時点で生存している人の割合を指します。
ただしこの中には再発せずに生存している人と再発したものの生存している人が含まれます。
「5年生存率」「10年生存率」というのは、そのがんが完全に治る可能性とは限りません。5年後、10年後に生存している割合を指しますので、亡くなった方の死因が必ずしもがんとは限りません。
乳がんは「12人に1人」と罹患率は高いものの、他のがんと比べ5年生存率が高い病気です。これは早期に発見し治療をおこなうことが重要です。
2003-2005年診断例(女性、全臨床進行度)
この図からも、乳がんの5年生存率は高く、9割近い方が生きていることが分かります。
乳がんは、他のがんと比べて増殖のスピードがゆっくりであるものが多いです。なかには小葉や乳管の中だけにとどまり乳管の外には拡がらないがん(非浸潤がん・乳管内がん)もあります。
増殖のスピードがゆっくりであっても、多くの乳がんは治療をせず放っておくと乳管とまわりの基底膜を破って浸潤がんになります。周囲の組織にひろがり、リンパ管からわきの下(腋窩)のリンパ節や鎖骨の上のリンパ節、あるいは血液をとおって骨、肺、肝臓などの臓器へ転移し命を脅かすこととなります。
このような事態を避けるために、できるだけ早い段階で発見し、早く治療を開始しなければなりません。
早期に発見できれば治癒できる可能性が高いことはもちろん、治療の選択の幅もひろがります。次のグラフからは、早い段階で発見して治療した場合は9割近くの人が治癒したと同じ状態になる一方、発見のきっけがなく治療が遅れた場合は10年生存率が大幅に低くなることがわかります。早期に発見し治療を開始できるかどうかが、その後のみなさまの生活や生き方に大きな影響を与えるといえます。
参考:日本乳癌学会「全国乳がん患者登録調査報告書29号」より
現在のところ、決定的な予防法はありません。年1回の乳がん検診を受診して早期に癌を発見することが大切です。早く発見すれば、怖いものではありません。
イーク丸の内・表参道では、特別な理由がない限り35歳未満の方には超音波検査を推奨します。35歳以上の方にはマンモグラフィ検査と超音波検査の併用をお勧めします。
乳房にはどのような役割があるのか、その中でどこに乳がんが発生するのかを説明します。
乳がんのリスクが高い方の特徴をご紹介します。ご心配な点がありましたら、医師・スタッフにお気軽にご相談ください。
まずは年1回の定期的な乳がん検診が必要ですが、やはり乳がんをいち早く発見するためには、自己検診により乳房にあらわれるちょっとした変化に気が付くきっかけを作ることが大切です。
ピンクリボンとは、アメリカで生まれた乳がんの早期発見を願うシンボルマークです。
乳がん検査には、代表的な検査としてマンモグラフィ検査と乳腺超音波(エコー)検査があります。それぞれの特徴と選び方をご紹介します。
ここ数年、日本での乳がん検診の受診率は向上していますが、欧米と比較するとまだ高いとは言えない状況です。
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